テレビやラジオの交通情報では、通行止めや渋滞が起こっている場所を示す際に「上り線」や「下り線」という表現が用いられることが多いですが、この道路の上りと下りはいったいどのように決められているのでしょうか。
一般的に「上り」は、ある道について都へ到達する方向を指し、逆に都から離れる方向を指すのが「下り」です。しかし、自動車道については、この一般的な定義に関係なく路線の上下が決められています。
日本の国道、都道府県道、高速道にはすべて起点と終点の2つの地点が定められており、路線の上下の定義はこの起点と終点を用いてあらわされることになっています。上り線は終点から起点へと向かう路線を指し、逆に下り線は起点から終点へと向かう路線を指します。起点と終点の取り方は様々ですが、国道の場合は大都市や港湾施設、飛行場、観光地など、法令等で重要な場所に指定されている地点が起点となるのが一般的です。
路線の上下がこのように決められるようになったのは国道の定義が変わった現代になってからのことです。大正時代の頃までは、東京市から府県庁所在地まで達する路線が国道といわれ、国道のすべての起点は東京で、府県庁所在地が終点となっていました。

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